「指標スキャルピング」の考え方



hyre 外資FX企業によく使われるテクニックとしてスキャルピングがあります。スキャルピングとは、1日に数多くの売買を繰り返すことで、少額の利益を日々積み上げていく方法。メリットはポジションを長く保持することがないので、損失が広がるリスクが少ないことですが、とにかくトレードの回数を増やさないことには利益が出ないので、1日中チャートを見ていなければならないこと、取引手数料が取引回数に比例してかかる業者では、手数料支出が高額になってしまう、といったデメリットもあります。

さて、このスキャルピングの機会を「利益が大幅に出ると予測される時」だけに絞った方法もあります。それが「指標スキャルピング」です。指標スキャルピングではマーケットの状況を大きく左右する、米国、ユーロ、日本などのGDP、雇用統計、消費者物価指数、Ifo景況感指数等、重要な経済指標が発表される前後を狙って利益を「スキャルピング」します。スキャルピング本来の意味である「薄く削ぐ」という意味からは若干外れる感もありますが、指標時に狙いを定めるという意味で指標スキャルピングといわれているようです。

重要経済指標発表の前後でレートが大きく動く、ということは、実はそう単純なことではありません。というのは、取引と予測の2つが絡むことで、いずれにしろ相場が動いてしまう状況が作られるからです。どういうことかといえば、そもそも指標発表については、予測が出されます。それまでの市場の状況をみて、こういった発表がなされるだろうという情報が山のように出回るわけです。もちろんその中で独自の判断をする人も出ますが、確定だろうと思われるに十分な情報が出揃い、かつそれが「指標発表後に価格が下がる」というものであればどうでしょうか。当然、多くの人が指標は発表の前に売り抜けようとするでしょう。そこでまず1度市場は動く機会があります。

さらに、その予測が裏切られるような指標が出されたらどうでしょうか。あわてて買い戻す、逆に保持しようと思っていたポジションを早く手放さないと損失が広がる、と考えて売却する人、いずれにしてもマーケットは大変なことになります。これが毎回行なわれているのが経済指標発表時と考えていただけばいいでしょう。この混乱の中、乗じてという言い方はこの場合は正しくありませんが、乱高下する相場を読みきって利益を得るのが指標スキャルピングです。

ここまでみてきて、指標スキャルピングにどのような印象をお持ちになったでしょうか。利益が出そうだからやってみたい、でしょうか。初心者トレーダーの方にもっとも注目してほしいポイントは、「市場が混乱する」という点です。ちなみにどれくらいの混乱かといえばトレードシステムにも大きな負荷がかかるほどです。そして情報戦はその前から一定の期間すでに行なわれたあとにその混沌がやってきます。この中を戦い抜いて勝利するには、熟練のトレーダーでないと難しいのです。

FXを単純に変化するグラフと売り買いのタイミング、と捉えて、それだけで利益が得られるならぜひやってみたいとトライしてみた人も多いかもしれません。けれどもFXで安定して大きな利益を出していくために必要なのは経験、そして勉強です。一攫千金的に表現されることも多いFXですが、宝くじやギャンブルとは違います。その分努力が実る資金運用でもあるので、勉強を続ければ収益に反映されることでしょう。また、FXを始めるのはまだ不安があるという方は、BOを先に始めてみるのもよい手です。